気管支拡張症・上咽頭炎による大量の痰、気分の落ち込みが3回の施術で改善傾向になった症例

●患者さま
50代 女性 千葉県

●発症から来院までの経緯

5月に肺炎になりそこから気管支拡張症を発症。痰が切れずいつも喉に違和感を感じていた。

痰切れの薬を飲むと粘っこい痰は減るものの、サラサラとした大量の唾液が残っていて辛い。6月に声帯を痛めて耳鼻咽喉科を受診したところ”上咽頭炎”の診断を受けた。鍼灸院、整体にかかったが思うように改善されない。改善されない症状に気分の落ち込みが強く精神的に追い込まれてしまっていた。以前通院していた鍼灸院から当院を紹介され受診された。

●施術のポイント

・肩背部・お腹をリラックスさせ呼吸ができるようにすること
・上咽頭の炎症を改善させること

この2点を施術のポイントとした。

”気管支拡張症”という診断名にとらわれ過ぎずシンプルに起きている症状と身体の状態を観察・分析して施術プランを考えた。

大切にしたのは『呼吸』。

肩背部の広い緊張があり、お腹(横隔膜)も硬い。この状態だと浅い呼吸しかできない。長く続けば自律神経を乱してしまう。常にリラックスできないので自分の意思とは関係なく精神的に落ち込み、疲弊していってしまう。

まず肩背部の広い緊張をささない鍼(てい鍼)とお灸を用いて優しい刺激で緩和させた。その上でお腹の緊張を取った。さらに後頭部のコリを足のツボを用いて解消した。これは鼻・のどの炎症を改善させる目的である。

2回目では初回同様に行いつつ、首元の冷えを小豆パックで解消。頭・顔のツボを用いてよりリラックスに導いた。3回目、首元の冷えが解消されており背中も柔らかい。大量の唾液、痰が減ってきており精神的にも安定に向かいつつある。

●経過
初回施術後から表情がやわらぎ、楽な感覚が現われた。翌朝は息が深く吸える感じ「これなら生きていけそうな気がします」と喜びのメッセージを頂いた。「自律神経の乱れが落ち着くまでにはとにかく無理をしないこと」と伝え治療を継続している。

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