症例:【左右両方の耳鳴り(キーン)・耳のこもり】会話への不安を抱える症状が5回の施術で改善

両耳の聞こえにくさ、こもり感、耳鳴りにより会話に支障を来すことを恐れていた患者さまが、当院の施術で症状が改善し、不安が軽減されたケースをご紹介します。

患者さま情報

50代 男性 (東京都)

発症から来院までの流れ

まず左耳の聞こえにくさに気づかれました。

病院で聴力検査をしたところ「中程度までの聴力低下」が見られ、MRI検査では異常はありませんでした。

薬を処方され服用しましたが、改善も悪化もありませんでした。

その後、右耳も聞こえにくくなり、こもり感や「キーン」「ピー」という耳鳴りも出現

両耳に症状が出たことで、会話に支障を来すことを強く恐れるようになりました。

耳鼻科疾患を専門的に扱っている鍼灸院をインターネットで探し、当院へ来院されました。

当院での施術のポイント

施術では、以下の3点を主なポイントとしました。

首肩こりの改善

パソコンを使ったお仕事で首肩こりが強く見られたため、側頭部や手足のツボに鍼をすることで首肩の緊張を和らげました。

これにより、内耳への血流増加を促し、聴力回復をサポートすることを目指しました。

水分調節

全身にむくみが見られたため、手足のツボを用いて余分な水分が適切に排出されるようにアプローチしました。

同時に、水分摂取量が一日500ml程度と少なかったため、一日1.5L程度を目安に、アルコールやお茶ではなく常温の水を飲むようアドバイスし、水分バランスの改善を図りました。

副交感神経優位への誘導

リラックスに関わる副交感神経の働きを高めることが、血流増加のカギとなります。

顔面や頭部のツボを使用し、心身のリラックスを促しました。

経過

計5回の施術を行いました。

3回施術後耳のこもり感や耳鳴りに変化が見られ始め、一日の中で症状が気にならない時間も出てきました。

症状には波があったものの、全体的に調子の良い日が増えてきたため、合計5回の施術で終了となりました。

会話への不安も軽減されたとのことです。

聴力の変化

来院前の病院での検査で「中程度までの聴力低下」が確認されていました。

施術後の聴力検査結果の詳細は提供されていませんが、患者さまご自身の症状(こもり感、耳鳴り)の改善が見られ、会話への支障を恐れていた不安が軽減されたことから、聴力も改善傾向にあったと考えられます。

考察・まとめ

今回の症例は、両耳に難聴と耳鳴りが出現し、会話への影響を強く懸念されていたケースです。

薬物療法で改善が見られなかった状況に対し、当院では身体全体のバランスに着目したアプローチを行いました。

長時間のPC作業による首肩こりが内耳への血流を妨げていた可能性、水分バランスの乱れ(むくみと水分不足)が体液循環に影響していた可能性、そして心身の緊張が自律神経の乱れを招いていた可能性を考慮し、それぞれのポイントに施術を行いました。

特に、むくみへのアプローチと適切な水分摂取のアドバイス、そして副交感神経を優位にするリラックス効果の高い施術が、症状の改善に繋がったと考えられます。

患者さまご自身が症状の変化を実感され、会話への不安が軽減されたことが、施術の成果を示す重要な点です

この症例から、耳の症状は局所的な問題だけでなく、首肩の緊張、水分バランス、自律神経といった全身の状態と深く関連していること、そしてこれらのバランスを整えることが改善に繋がる可能性が示唆されます。

 

”突発性難聴・耳鳴り” 症例についてもっと知りたい方はこちら

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