症例【右耳の音の響き・音割れ】日常生活で気にならない程度まで軽減(30代・女性)
患者さま
30代 女性
発症から来院までの経緯
右耳に音が響く、音が割れて聞こえるといった症状にお困りでした。
もともと耳の不調を起こしやすく、第二子の出産後から中耳炎を繰り返すようになり、その後、右耳の低音障害型感音難聴を発症しました。耳鼻咽喉科ではメチコバールを処方されています。
2023年頃にも耳の調子を崩しましたが、聴力検査では大きな問題はなく、「鼓膜の動きが悪い」と説明を受けていました。
他の鍼灸院にも通院し、当初10段階で10程度だった耳の症状は6程度まで改善。
音の響きも以前より減り、普段はある程度気にせず過ごせるようになったものの、そこから改善が停滞している状態でした。
大きな声や子どもの声を聞いたときなどに、右耳への響きが強くなったり、音が割れて聞こえたりすることがありました。
来院時のお身体の状態
身体を確認すると、首から肩にかけての筋緊張が強く、特に右側の胸鎖乳突筋上部に強い硬さがみられました。
腰背部にも硬さがあり、みぞおちの上部にも緊張がみられました。また、足の冷えもありました。
ご本人には首や身体が強く緊張している自覚はあまりありませんでしたが、実際に身体を確認すると全身的に力が抜けにくい状態でした。
耳だけを局所的にみるのではなく、首・肩・顎周囲の緊張を緩めながら、全身の状態を整えていく必要があると考えて施術をスタートしました。

施術のポイント
頭のツボ(YNSA(山元式新頭鍼療法))、手足、顎周囲、後頭部、首、肩、背中などの緊張が強い部分への施術を行い、特に左右の顎周囲と後頭部の緊張を緩めることを重視しました。
ご自宅でも首・肩・背中へセルフケアをお伝えして、できる範囲でやっていただきました。
施術の経過

初回〜2回目
初回施術後の1週間は症状が大きく軽減し、10段階で1〜2程度まで落ち着く日がありました。
2週目には5〜6程度まで戻りましたが、以前のような音の鋭い響きが和らぎ、「響きの鋭さが柔らかくなって消えていく」ような変化を感じられていました。
3回目
「気にならないで過ごせている気がする」とのお話がありました。
会話をした際の音の響きも以前より減少し、症状は10段階で4〜5程度まで改善していました。
4回目
耳の状態は10段階で3〜4程度となり、「日常生活では気にならない」とのことでした。
また、耳症状だけでなく、ゲップが上がってくる症状にも軽減がみられました。
5回目
症状には日によって波がみられましたが、以前感じていた音の「ガチャガチャ」とした不快な響きは減っていました。
6回目
施術を受けた翌週は音が大きく響く時期がありましたが、その後は再び10段階で3〜4程度まで落ち着きました。
お子さんの声を聞く機会が増えたことで、一時的に音への過敏さが強くなっている様子もみられました。
7〜8回目
大きな悪化はなく、「気になる感じが減っている」とのことでした。
日常生活の中で耳の症状を意識する頻度が少なくなり、全体として良好な状態を維持できるようになりました。
9〜11回目
「不思議と気になってないです」とのお話があり、右耳の音の響きを意識することがほとんどなくなってきました。
耳鳴りは残っているものの、耳の症状は10段階で2〜3程度まで軽減しています。
忙しい時期を過ごしているものの、これまでのように疲れが強く出たり、耳の調子を崩したりする兆しはみられず、比較的安定した状態を維持されています。
月に1回ペースで施術させていただきながら、安定した状態が定着するようにしています。
まとめ
この症例では、右耳の音の響きや音割れが続いていましたが、施術を重ねることで症状は10段階の10から2〜3程度まで軽減し、日常生活でも気にならない時間が増えていきました。
患者さまの表情が施術を重ねるごとに明るく穏やかなものになっていったのを見ることができて、とても嬉しかったです。
そら鍼灸院では、耳の症状がある場合も耳だけに注目するのではなく、首や顎、肩などの緊張や全身の状態、自律神経の状態を考えながら施術を行っています。
また、耳の症状にはさまざまな原因・背景があるため、必要な耳鼻咽喉科での検査・治療を受けていただくこと、その結果を参考にして進めていくことも大切にしています。
このご相談症例が同じようにお困りの方の参考になれば幸いです。
※施術による変化には個人差があり、すべての方に同様の経過を保証するものではありません。
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