【低音障害型感音難聴・耳鳴りを繰り返す】過緊張へのアプローチで安定してきた一例
繰り返す低音障害型感音難聴と耳鳴りにより、日常生活に不安を感じていた患者さんのご相談症例をご紹介します。
患者さま
40代・女性
発症から来院までの経緯
7〜8年前に、低音障害型の感音難聴と耳鳴りを初めて発症。
当時は非常に忙しい時期だったとのことです。
約3年間は症状が持続し、その後はいったん落ち着いたものの、2〜3年に1回のペースで再発を繰り返していました。
当院の来院約1年前に再び症状が出現し、一度は軽快。しかし来院の半年前にまた出てきました。
耳鼻科では、イソソルビド(症状が強い時のみ)、ステロイド系治療、漢方薬による治療を受けていました。
症状には波があり、出現すると2日ほど続きます。強さは0〜10段階で変動し、過去には10まで悪化。
最近は3〜5程度で出ることが多く、朝の頭重感や、むっとした感覚のあとに出現し、夕方から夜にかけて悪化しやすい傾向がありました。
来院時のお身体の状態
全体的に力が入りやすく、無意識に緊張が続いている状態がみられました。
もともと気を張りやすいタイプの方では、自律神経の切り替えがうまくいかず、身体が休まりにくい状態になることがあります。
本症例でも、そうした傾向が背景にある可能性が考えられました。

施術のポイント
耳の症状そのものだけでなく、「ゆるめたくても、ゆるめられない状態」に着目し、自律神経の働きを整えることを中心に施術を行いました。
頭部への鍼による自立神経の調整、チクチク療法、顎や首周囲の緊張調整を実施。
また、過緊張の緩和を目的として、マグネシウムの摂取についてもご提案しています。
3回目以降は、神経の回復を促す目的でマイクロカレント(体にほとんど刺激を感じないほど弱い電流で、神経の働きを整えるケア)も併用しました。
経過
2回目に来院された時点で、その後耳鳴りは出現していませんでした。
ただし、「また出たらどうしよう」という不安が残っていたため、身体が安心できる状態を作ることを意識して施術を継続。
3回目までの間も再発はなく、新幹線での移動など身体に負担がかかる場面でも悪化はみられませんでした。
不安感も軽減し、現在は安定した状態が続いています。
考察・まとめ(同じようなお悩みの方へ)
低音障害型の難聴や耳鳴りを繰り返す方の中には、身体が緊張しやすく、気づかないうちに力が入り続けているケースがみられます。
このような場合、耳だけにアプローチするのではなく、自律神経の働きや首・顎まわりの緊張、全身のリラックス状態を整えることが、結果として症状の安定につながることがあります。
本症例でも、神経系へのアプローチを中心に行うことで、再発なく安定した状態を維持できています。
ただし、すべての方に同じ内容の施術をすれば良いということはなく、状態に応じた評価と対処が肝心になると考えます。
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