症例【10年以上続く慢性鼻炎】(くしゃみ・鼻水・鼻のかゆみ)が早期安定したケース
10年以上続く『慢性鼻炎』でお困りだった患者さまの症例をご紹介します。
患者さま
50代・男性
発症から来院までの経過
10年以上続く『慢性鼻炎』でご相談をいただきました。
突然くしゃみと鼻水が止まらなくなる発作があり、鼻の中も外も一年中かゆい状態が続いていました。症状が強い時には顔全体にかゆみが出ることもあります。
病院では『季節性アレルギー』と診断されており、花粉(スギ・ヒノキ・ブタクサ)やハウスダストなど複数のアレルゲンが確認されていました。薬を服用しても症状は続いており、「体質だから仕方ないと思っていました」とお話しされていました。
薬以外でできることを探して当院へご相談いただきました。
来院時のお身体の状態
ご本人は「冷えは特に感じていない」とお話しされていましたが、お身体を確認すると、首の後ろから肩にかけての部分と足元に強い冷えがみられました。

お仕事は飲食業で板前をされており、調理場ではエアコンの風が首元に直接当たる環境とのことでした。また、立ち仕事のため足元も冷えやすい環境にありました。
さらに、お仕事が忙しい時期には深夜まで勤務が続くこともあり、睡眠時間が短くなることもあると伺いました。
慢性的な鼻のかゆみやくしゃみの発作は、アレルギー反応だけでなく、このような首まわりの冷えや疲労の蓄積によって症状が出やすい状態になっている可能性も考えられました。
そのため鼻の症状だけを見るのではなく、身体全体の状態を整えていくことを目的として施術を行う方針としました。
施術内容
施術は頭の鍼を中心とした自律神経調整を行い、鼻のポイントへの刺激を加えました。
鼻の感覚点にはパイオネックスを貼付し、首の後ろには温灸を行いました。ご自宅でも続けていただけるよう、シールタイプのお灸によるセルフケアもお伝えしました。
生活面では、エアコンの風による首の冷えを防ぐことと、足元を温めることをお伝えしました。また可能な範囲で睡眠時間を確保することについてもお話ししました。
経過
初回施術後、早い段階で「症状が全く出ない日」が出たとのことでした。
その後、2回目、3回目と施術を重ねる中で全体的に状態は安定していき、くしゃみ発作の頻度も少なくなっていきました。
4回目の来院時には、1~2日だけ急にくしゃみが止まらなくなる日があり、鼻の中のかゆみも出ていたとのことでした。
この時に身体の状態を確認すると、首の後ろと足元の冷えが強く、さらに睡眠不足も重なっていました。首元と足元を温めること、そしてできるだけ休息を取ることを改めてお伝えしました。
5回目の来院時には状態は良好で、数日前にくしゃみと鼻水が出たものの、エアコンの掃除をした直後だったとのことで、現在は落ち着いているとのことでした。
6回目の頃には一時的に症状が強くなり、鼻をかみ続けるほどの悪化がありましたが、この時も身体の冷えと疲労が強く出ていました。その後、7回目の頃にはピークを過ぎて安定し、症状が出ても以前より回復が早い状態になっていました。
8回目の来院時にはさらに状態は安定し、「体質が変わってきている感じがする」とのお話がありました。
9回目の来院時はスギ花粉の時期に入っていました。花粉症の症状は出ていましたが、例年のように強く悪化することはありませんでした。この時期は特に睡眠、食事の乱れ、身体の冷えに注意することと、塩水による鼻洗浄についてもお伝えしました。
現在も継続して経過を見ています。
まとめ
この症例では、アレルギー反応そのものをなくすというよりも、身体の冷えや疲労によって過敏になっている状態を整えることが、症状の安定につながったと考えています。
慢性鼻炎はアレルギーだけでなく、冷えや睡眠不足、作業環境など身体の状態が重なることで強く出ることがあります。
10年以上続く症状であっても、身体全体の状態を整えていくことで、症状の波が小さくなったり、悪化しても回復が早くなるといった変化が見られることがあります。
鼻の症状でお悩みの方は、鼻だけでなく身体全体の状態から見直していくことも一つの方法です。
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