新型コロナウイルス感染症と嗅覚障害:嗅覚トレーニングの有効性

コロナ後遺症によって嗅覚障害になってしまった」という方からのご相談が増えています。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い「嗅覚障害」への関心が高まりました。それまでは嗅覚というものを意識したことがなかったという方も多いのではないでしょうか?

この記事では「新型コロナウイルス感染症と嗅覚障害:嗅覚トレーニングの有効性」について書いていきます。コロナ後遺症で嗅覚障害になり、悩んでいる方の一助になれば幸いです。

目次

嗅覚障害には嗅覚トレーニングが有効

嗅覚の再生には、においを嗅いでトレーニングすること有効であることが知られています。


バラ、ユーカリ、レモン、クローブの4種類の匂いを1日2回20秒間嗅ぐ訓練を12週間継続して行ったところ、嗅覚の改善が認められたという報告があります。(Laryngoscope 2009; 119: 496-499


医療施設において嗅覚に対するなんらかのアプローチを行なっているのは全体の16.4%とまだまだ少ないようです。(2021年の4月および7月に行った「耳鼻咽喉科頭頸部外科領域のリハビリテーションの現状と課題」の全国調査による)セルフケアとしてご自宅で続けていくのが良いかと思います。


先ほど挙げた匂いはアロマオイルを使うと良いでしょう。ただ、同じにものがちょうど家にあるとは限りませんよね。その場合は「嗅覚トレーニングキット」として数種類のアロマオイルがセット販売されているので試してみてください。

嗅覚障害は甚大なストレスを与える

嗅覚というのは生きる上で欠かせない原始的なシステムです。

もし嗅覚が正常に働かなかったら大変です。食べ物が腐ったにおいに気づけないで食べてしまう、何かが焦げるにおいを感じられなかったら逃げられない。命に関わります。さまざまな香りが分からなければ情緒豊かな生活を送るのが困難になってしまいます。当たり前のことが当たり前でなくなることのストレスは甚大です。

私自身もコロナ感染後、嗅覚障害が出ました。洗剤、柔軟剤の匂いがが焦げ臭く感じ、とても不快でした。なによりも困ったのが鍼灸施術で多用する「お灸」の匂いがとにかく臭いこと!このまま続いたらどうしよう、鍼灸師として致命的なのでは…と不安になりました。上記のアロマオイルを嗅ぐ訓練を続けたところ2週間ほどかけて徐々に改善していき、ほっとしました。今ではまったく問題ありません。

正直なところ、コロナ後遺症による嗅覚障害の改善は時間がかかる印象です。もちろん、個人差があり、症状の程度にもよります。ただ、やはり匂いを感じられない、匂いがおかしい世界というのはご本人にとって大変苦しいものです。嗅覚トレーニングのセルフケアも含め、鍼灸治療を通じて一緒に改善に向かっていけたらと思います。

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