【慢性的な咳・後鼻漏】風邪をきっかけに繰り返す、薬が効かない状態からの改善
風邪をきっかけにして長年繰り返す咳と後鼻漏に悩まされていた症例をご紹介します。
患者さま情報
20代 男性 東京都
発症から来院までの経緯
来院の数ヶ月前に風邪を引き、それ以来、咳と喉の不快感が続いていました。
特に、鼻水が喉の方に流れる症状(後鼻漏)があり、それが引っかかって咳が出る状態。
夜、寝ていると咳が出てしまうこともあり、困っていました。
今回に限らず、過去にも一度咳が出始めると3〜4ヶ月程度続くことが何年も繰り返されており、病院の薬もあまり効かないと感じていました。
長年の苦しさを改善したいという思いから、当院にご来院されました。
施術のポイント
- 咳による身体の緊張をやわらげる
長引く咳は、背中や胸郭(背骨の一部、肋骨、胸骨)周辺の筋肉に大きな負担をかけ、緊張を引き起こします。
ここは呼吸するたびに柔軟に広がったり縮んだりする部分であるため、この緊張が続くとさらに咳を出やすくしてしまいます。その結果、呼吸が苦しくなるという悪循環つながります。
「ずっと体の力が抜けてなくて、呼吸が浅くて苦しい」というような言葉があったら要注意です。 - 粘膜状態の改善を目指す
後鼻漏(鼻水が喉の方に流れ落ちること)は鼻や喉の粘膜の慢性的な炎症や過敏性が原因で起こることがあります。
こういった炎症は、上咽頭炎、アレルギー、副鼻腔炎、または自律神経の乱れなど、様々な要因によって引き起こされるものです。
具体的には、鼻や副鼻腔の血行を促進し、滞った老廃物の排出を促す施術を行い、炎症を穏やかにして粘膜の機能を回復し、鼻水の分泌量が適切にコントロールされることを目指しました。 - 自律神経の調整:
慢性的な後鼻漏の症状は自律神経の乱れと深く関連していることが多くあります。
後鼻漏の原因となる鼻の奥のは自律神経の重要な神経が集まる場所であるからです。
特に、副交感神経の働きを司る「迷走神経」が豊富に分布しています。
このため、慢性的な炎症が上咽頭で続くと、この迷走神経が継続的に刺激され、自律神経のバランスが崩れ、全身に様々な不調を引き起こすと考えられています。
自律神経の乱れは、粘膜を過敏にし、鼻水が喉に流れる感覚をより強く感じさせてしまいます。
施術を通じて自律神経を安定させることで、症状の悪化を防ぎ、不快な感覚を和らげる効果が期待できると考えました。
具体的には頭部への鍼、首の後ろのお灸を行いました。
経過
- 初回施術後:
初回施術後から、咳と後鼻漏の症状が軽減されました。苦しさのレベルは、5/5から2〜3/5へと改善しました。 - 2回目施術後:
一時的に風邪を引いてしまい、症状が再度悪化しましたが初回同様に施術を行い、状態が持ち直しました。 - 3回目施術後:
咳と後鼻漏の状態が安定し、患者さんも症状が落ち着いたと実感されたため、ここで施術を終了としました。
考察・まとめ
今回の症例は、長年にわたり慢性的な咳と後鼻漏に悩まされ、特に風邪をきっかけに症状が悪化する傾向があったケースです。
薬では改善が見られにくいという状況は苦しいですし、不安が大きいものだと想像します。
繰り返す症状の悪循環を鍼灸施術を通じて断ち切ることができたとしたら、とても嬉しい症例です。
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