症例:【慢性上咽頭炎】 激痛のBスポットでも改善しなかった声の出しにくさ
●患者さま
20代 男性 神奈川県
●発症からの経過〜来院までの経緯
数年前から声を長時間出していると喉が痛くなる、声が出しにくい状況が続いている。
耳鼻科を受診したところ”慢性上咽頭炎”と診断され、Bスポットを受けることになった。
5回ほど受けたが改善せず。激痛があったため断念。
朝起きた時に特に強い首のコリ、ストレスなども悪化の原因になっているのでは?と考えた。
インターネットで調べ、耳鼻科疾患を得意としている当院に来院。
接客業という仕事柄、長時間声を出している。
声が出しにくくなれば仕事に支障を来してしまう。
また、歌を歌うことが好きなので、気持ちよく歌いたいという希望もあった。
●施術のポイント
「朝起きた時に特に強い首のコリ」を取り除くことは施術の重要ポイントとなった。
手足のツボを使ってコリを解消。この時に注意すべきは直接首のコリには鍼をしないということ。
直接鍼をすれば直後は緩んだとしても強いもみ返しのような状態になって余計にコリを頑固なものにさせてしまう。
さらに、お腹の過緊張を取り除く施術も行った。
お腹がリラックスすれば呼吸が楽になり、声を出すことへの負担が減る。長時間声を出しても大丈夫な状態にすることを心がけた。
●経過
鍼灸治療を根気強く続けたことで、声の出しにくさはなくなった。
施術頻度を週1回ペースから、2週間に1回、3週間に1回といった具合に徐々に伸ばしていくこともでき、今は1ヶ月以上開いても問題がない状態。
以前の状態に戻ることがないよう患者さんご本人も食事改善、ストレッチなどに意欲的に取り組んでいる。
治ったからと油断するのではなく、自分に関心を向け続けることが安定につながっていると感じる。
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