オンラインセミナー『あなたも自分で改善できる!後遺症セルフケアの実態とは?』よかったことノートをご紹介します
3月30日に配信された『あなたも自分で改善できる!後遺症セルフケアの実態とは?』webセミナーを視聴しました。
コロナ後遺症治療の最前線にいらっしゃる平畑医師(ヒラハタクリニック)と、野崎真治先生(のざき鍼灸治療院)がお話しされている内容を一部シェアします。
平畑医師はセミナー冒頭、「コロナ後遺症の方にセルフケアは欠かせない。そもそも人に治してもらうのではなく自分で治すという意識が必要」と話されていました。
一見するとちょっと突き放している?ように感じるかもしれませんがまったく違います!その理由はコロナ後遺症の状態を理解すればわかっていただけるはずです。
コロナ後遺症は自律神経の状態が「不安・緊張モード」になってしまっています。患者さんがよく悩まされることが多い発熱、動悸、食欲不振、光過敏、音過敏などは「不安・緊張モード」だから起こることです。
最高に怖いお化け屋敷の中にいるイメージをしてみてください!
ドキドキ、怖い、不安、ほんのちょっとの音や光の刺激でびっくりしてしまいますよね。これが毎日ず〜〜っと続いているようなものです。とても耐えられませんね。
さらに味覚・嗅覚障害も一部、自律神経が関わっていると考えられます。お化け屋敷の中でご飯を食べても、味も匂いもしないと思います。(「するよ!」という方は最高に怖いお化け屋敷をしっかり想像してみてください!)
味覚・嗅覚障害というものは、なぜそれが起きているのか検査するのが難しいトラブルです。味覚・嗅覚に関連する細胞が障害されて起こることもありますが、自律神経の状態の変化とともに改善されるケースがあるそうです。
コロナ後遺症を改善していくためにはこの「不安・緊張モード」から「安心・安全モード」に切り替える必要があります。
これは一度の刺激で一気に変える!というよりも、少し気長にゆるゆると目指すものだと思います。
私がご提供する鍼灸施術においても「不安・緊張モード」から「安心・安全モード」に切り替えることをものすごく意識して行っています。(当院の施術を受けたことのある患者さんならわかると思いますが、頭のツボや手足のツボを必ず使いますよね。あれがそうです)
「不安・緊張モード」から「安心・安全モード」切り替えができる=身体の悩みが改善していく大前提!だと考えています。
ですが、毎日鍼灸を受けるわけにもいかないと思います。(もし毎日受けたとしたら、それはそれで身体にとっては過剰刺激となり、疲労感が強く出てしまうかもしれません。鍼灸を受ける→休息する、のセットが必要なのです)
では、どうすれば「不安・緊張モード」から「安心・安全モード」に切り替えられるのか?
毎日のセルフケアをゆるゆるコツコツを続けることです。
セルフケアですから他人がどうにかするものではありませんよね。あくまでも自分でやることです。ですから最初にお話しした「人に治してもらうのではなく自分で治すという意識が必要」という理解につながるのです。
平畑医師がおすすめされていた方法をご紹介します。
よかったことノート
日常の中の良かったこと、嬉しかったことをノートに書き留め1日に何度も読み返すというものです。おすすめのタイミングは寝る前。寝る間に読み返すことで睡眠の質が良くなることも期待できます。

注意点としては、
・できなかったこと、辛かったことを書かない(どうしてもの場合は書いても良いが、読み返さない)
・数字を書かない(今日は何歩歩けた、何分間歩けた、など)
・他人がどう思うかは関係ない
・起きたこと全部書こうとしない
真面目に無理して毎日書くのではなく、ゆるゆると書くのがポイントですね。
コロナ後遺症が長引く方(自律神経がやられやすい方)の特徴として、問題に対して向き合おうとする真面目さを持っていることが挙げられます。その真面目さが仕事などにプラスに働くこともあるでしょうが、不安・緊張につながりやすいというのも事実。
長引く不調があるのであれば、真面目さはいったん置いておいてゆるゆるをやってみる”実験”みたいな感じかもしれません(最初は違和感あると思いますが…)。
「真面目に頑張る」を手放すということですね。
「頑張らないを頑張る!」みたいになってしまっては本末転倒です。やりながら良い塩梅を見つけられたら良いですね。きっと見つけられるはずです。私もサポートさせていただきたいと思います。
そのほかのセルフケア一覧はこちらにも掲載されいます。興味がある方はチェックされてみてください♪
