【顔面神経麻痺(ラムゼイ・ハント症候群(耳性帯状疱疹))】重症▷約2ヶ月で平癒

■顔面神経麻痺(ラムゼイ・ハント症候群(耳性帯状疱疹))でお悩みの患者さまから口コミをいただいたのでご紹介いたします。

 

総合病院にて、主治医からは1年ほどの治療期間を要する見込みとの診断を受けました。外耳道に水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が生じる「ラムゼイ・ハント症候群(耳性帯状疱疹)」。顔面神経麻痺は、(柳原)40点法スコア8点、筋電図(ENoG)12%。治癒率が低い検査結果です。一時的に茫然自失に近い状態に陥りました…。

 

顔面神経麻痺で苦しんだ他の方と同様、例外なく日常生活に支障が出ました。額はしわを寄せることが出来ない、閉眼すると眼裂が閉じないので白い強膜が露出。数時間おきの処方された点眼薬、就寝時には目の角膜保護用テープ(メパッチクリア)。麻痺した口輪筋による発話障害、水や食物が漏れる(思いもよらないストローの活用)。顔面筋の運動麻痺だけでなく、頭痛に頸部痛(自律神経障害)、知覚(聴覚・味覚)障害。重症だからなのか、時に説明のつかない多彩な神経学的症状を呈します。

 

薬により耳の痛みは少し抑えられても、コンマ数ミリ単位も顔に動きは見られません。(にも拘わらず、ポーカーフェイスを装っていれば初対面の人には外見上は気づかれない)

 

顔面神経麻痺に鍼灸治療が有用「顔面神経周辺組織の血流を改善し麻痺の回復を促す」。その作用機序に期待をかけて、発症から早期に鍼灸治療を所望し、情報収集しました。総合病院を受診後、初期治療(薬)と並行して、初めての鍼灸院選び。慎重に見極めたい。患者本人が病気に対する問題意識を持つことと、どの鍼灸院を選ぶか後々まで影響しそう。Xの投稿動画(@yuri_h_sora)が決定的だったと思います。発症15日目にたどり着きました。まるで最初から「そら鍼灸院」に決めていたみたいに、ためらいもなく連絡しました。

 

掃除が行き届いた院内にて、先生による丁寧なヒアリングからスタートします。ベッドに横になると、問題がある患部に効くツボ(経穴)へ適宜の施術を受けます。

 

鍼は痛い、灸は熱い、といった負の先入観はありませんでした。むしろ身体と心が緊張と不安から解放される貴重な時間でした。髪の毛がチクリとする程度から、稀に刺鍼時の痛みもあります。ディスポ鍼(使い捨て)で感染症の心配はありません。笑いの表情の再建のために、とにかく治療が先決。

 

鍼灸治療を始める前は、僅か数ミリずつの手応えで、どれほどの時間が必要なのかとの思いでした。鍼灸治療を始めると、患者本人が驚くべき速度で、回数を重ねるごとに確実に改善していきました。加えて、患者の主観=自覚症状、他人が客観的に感じ取る=他覚症状(所見・徴候)が区別されます。このような疾患で、自分では気づかない症状を見逃さないエキスパートがいてくれると救われます。

 

ユーモアを交えた話で和やかな雰囲気の中、日常生活の注意点やセルフケアなどを教えてくれます。先生のその分野に関する専門的な知見と深い知識(情報量)、豊富な経験(実績)に導かれました。

 

通院は片道約1時間、週2回のペースで施術。緊張が緩み、血が巡り、顔の動きが良くなります。10回通院する前には片目が完全に閉じて、息漏れしてしまう口元からは軽い口笛の音!(感動)。外見上の麻痺(障害側の顔面筋のコントロールができない状態)は、約2ヶ月で平癒しました

 

後遺症のリスクを減らしたり、軽いものになるようにと延長して鍼灸治療を行いました。まだ少し日常生活に影響のない違和感は残りますが、9割以上も回復できました。

 

都度丁寧な説明をいただき、辛抱強く施術してくださいました。本当にありがとうございました。先生は初回カウンセリングの印象のまま、最後まで礼儀正しく、人間性の高い方でした。

 

この体験談が、同じ疾患にお悩みの方のご参考になれば幸いです。

 

 

余談:発症から初期治療までの経緯

可愛がっていた猫が亡くなった直後から免疫力が極端に低下…。

都心で小雪舞う冬の最中、喉の調子が悪くなり発熱、耳痛が出ます。

耳痛は「耳の疾患によるものだろう」と過小評価したことを悔やみます。

痛みが耐えられなくなると、片側の瞼の動きなどに少しずつ障害が出ました。

耳鼻咽喉科を受診するころには、片側の目はまばたきもできない状態でした。

顔面麻痺(ハント症候群の疑い)で紹介状を貰い、直接総合病院へ向かいました。

安静を保つことができる生活環境ならば、入院するかしないかは本人次第と主治医。

自宅療養を選んですぐにステロイド薬、抗ウイルス薬の経口投与による治療を開始。

口元は垂れ下がりほうれい線が消失、鏡に映る自分は片側末梢性顔面神経麻痺闘病中…。(DWさま 男性 50代)

 

顔面神経麻痺について詳しくはこちらをどうぞ

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