慢性上咽頭炎が悪化!ご褒美のつもりが…

「がんばったご褒美だから」と、ついつい食べ過ぎてしまうこと・・・ありますよね!

ですが、慢性上咽頭炎の方にとっては、それが思わぬ悪影響を及ぼすことがあることをご存知でしょうか?

 

先日、ある患者さんが、

「がんばったご褒美だから」とつい暴飲暴食をしてしまい、症状が爆発的に悪化してしまった

と相談に来られました。

いつもよりもむくみが強く、足先と首の後ろは冷え、舌は真っ赤に!

あきらかに異変が起きている状態だとすぐにわかりました。

特にわかりやすいのが舌の異変

濃い赤色をしていて、滑沢で薄い苔(舌の表面を覆う白い膜)がついている、

舌全体がぶよっと腫れぼったく、縁に歯の痕がギザギザとついていました。

この舌の状態は余分な水分と熱を溜め込み、瘀血(おけつ)があるサイン。

慢性上咽頭炎だけでなく、アレルギー性鼻炎の方にもよく見られる特徴です。

 

なぜ、暴飲暴食が症状を悪化させるの?

慢性上咽頭炎は、鼻の奥にある『上咽頭』という部分が慢性的に炎症を起こしている状態です。

この状態はとても過敏な状態と言えます。

疲れが溜まった、食事の内容が負担をかけるようなものであった、

というようなちょっとした変化にも敏感に反応してしまうのです。

特に、甘いものや脂っこいものは、体内に炎症を起こしやすく、慢性上咽頭炎の症状を悪化させてしまう可能性があります。

 

ご自分にご褒美をあげたいくらいがんばった!!

その気持ちはよーーーく分かるのですが、負担をかけてしまうのもまた、事実なのです・・・。

(何か別のご褒美をあげられると良いのですが・・・)

症状が悪化した時の対処法

対処法はちゃんとあります。

以下のようなことです。

⚫︎食事の改善(甘いもの、小麦粉、油もの、お酒を控える)

⚫︎軽く汗をかくように身体を動かす

⚫︎水分を適量にする

⚫︎冷えた飲み物は避ける

⚫︎足先と首の後ろを温める

⚫︎鼻うがい

余計な水分を溜め込まず、冷やさず、が基本。

こういった症状が出る方は、ちょっとしたことで体が過度に冷えてしまうタイプの方(温度調整が苦手)が多いのです。

そのため真冬よりも季節の変わり目、室内外の温度差が大きな真夏に調子を崩しがち

ご自身の特徴を把握して、対処法を続けることで体質が変わってくるでしょう。

それでもつい、「がんばったご褒美」をご自分にあげすぎてしまったときは・・・

そういうときもありますよね!

なるべく早めにご相談くださいm(_ _)m

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