「声がかすれる…」声帯ポリープ・声帯結節の症状と対処法
声がかすれて悩んでます
薬を飲んだけど改善されない…
本番前、話す前にどんな声が出てくるんだろう、と毎回不安
です!!
こんなご相談が増えています。
声がかすれる原因として代表的なものが、声帯ポリープと声帯結節。
この記事では声帯ポリープと声帯結節の症状、対処法。
最後に鍼灸治療で予防の仕方をお伝えしています。
声のかすれを繰り返したくない・・・・!!
という方はぜひ最後までお読みください。
声帯ポリープ
声帯ポリープとは?
人は声を出すために、声帯を使います。声帯はのどぼとけの奥にあり、左右に分かれて一対あります。声帯は筋肉で出来ており、声を出す時には閉じて振るわせることで声を出しています。
大きな声を長時間使っていると声帯に負担がかかります。声帯がぶつかりあって血豆(血腫)ができる。これが声帯ポリープです。血豆ができた状態で声を出し続けていると、どんどん血豆が大きくなってしまう可能性があります。
声帯ポリープの初期症状
のどの奥に何かがつまっているような違和感が出てきます。声がかすれてカサカサします。ガサガサと雑音が入っている感じにもなります。(これを嗄声(させい)と言います)
声帯ポリープを放置していると声がれなどの症状が強くなり、日常生活や仕事に支障が出てきます。ポリープが大きくなって息が苦しくなることもあります。声帯は気管の上にあるためポリープが大きくなると呼吸の邪魔になってしまうのです。
声帯ポリープになる原因・なりやすい人
よく声を使うことが声帯ポリープになる原因です。教員、歌手、俳優など、日頃から声帯がぶつかりあう回数が多い方は声帯ポリープになりやすいと言われています。
声帯結節
声帯結節とは?
声を使いすぎることで声帯がぶつかりあい、中央に炎症を起こしたむくみができた状態が声帯結節です。声帯の中央に隙間ができてしまうため声がかすれます。声がかすれるので今すぐ言わなきゃいけないことを言えなかったり、筆談せざるを得ないなど日常に大きな影響が出てきます。
声帯結節の特徴として再発しやすいということがあります。手術をして結節を取り除いたとしても同じことが起こりやすいのです。
手術以外となるとお薬での治療が選択肢になりますが、ずっと飲み続けるのも不安ではないでしょうか?
薬物療法
- PPI(プロトンポンプ阻害薬)
- ステロイド(副腎皮質ホルモン
- 去痰薬など
お薬を飲み続けるのはちょっと嫌だな・・・
その場合は『声帯にやさしい生活』を心がけることで再発を防げます。
『声帯にやさしい生活』とは?
『声帯にやさしい生活』は、この3つを気をつけて過ごしましょう。
- 話し方
- 保湿
- やめた方がいいこと
1, 話し方
声帯にとって負担となる話し方を避けるようにすることが大事です。
・ささやき声
声帯が少し開いた状態で話すから息ばかりが通ることになるので声帯が乾燥してしまいます。
・裏声
声帯を引っ張った状態で話すので声帯に負担にかかります。
・咳払い
咳払いをすると声帯がぶつかるので腫れやすくなります。咳をしたくなったら水を飲んで喉を潤すようにしましょう。
2, 保湿
声帯は声を出す度にぶつかり合っているので水分があり、やわらかい状態がベスト。湿り気があると衝撃が緩和されるので積極的に水分補給しましょう。
また、なるべく鼻呼吸を心がけましょう。鼻呼吸は空気を温めて喉を湿らせてくれるからです。口呼吸は喉を乾燥させてしまいます。鼻呼吸できない人は鼻炎の治療も必要となるでしょう。
3, やめた方が良いこと
・タバコ
声帯ポリープ、ガンのリスクになります。
・アルコール
アルコールの入っているお酒は水分補給になりません。むしろ脱水して声帯が乾燥するので控えた方が良いです。
声帯ポリープ・声帯結節にならないために 鍼灸治療でできること
声帯ポリープ、声帯結節に悩んでいる方は、首肩こりのケアをしておくことで大きなトラブルを未然に防げます。「声帯にやさしい生活」をした上で鍼灸治療を組み合わせるのがオススメです。
声を出すことは筋トレと同じ。そもそも大きな声を日常的に出さなければいけない方は、喉まわりの筋肉が疲れています。そのため力んで声を出すクセがついてしまい、声帯を痛める原因になります。大きな声を出さなければいけない生活を変えずに声を守るには日頃のケアが大切なのです。
声帯ポリープや声帯結節ができてからお薬を飲んだり、ひどくなったら手術すれば元通りになるというような単純なものではありません。大切な声を守るために鍼灸治療を選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか?
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