上咽頭炎を自力で治す方法【食事編】
上咽頭炎というのは鼻と喉の間に炎症が生じるトラブルのこと。慢性化するとやっかいで、いろいろな症状が出てきます。病院にかからず「上咽頭炎を自力で治したい!」こういう思いを抱いている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな方に向けて、上咽頭炎を自力で治す方法「食事編」をご紹介します!
何を食べるかではなく、何を食べないか
最初にお伝えしたいのは「これだけ食べていれば上咽頭炎が良くなる!」という食べ物は、残念ながら存在しないということ。
大事なのは「何を食べないか?」です。
なぜかというと、食べるものによって実は胃が荒れており、上咽頭炎を悪化させているかもしれないからです。胃が荒れて胃酸が上咽頭まで上がってきてしまう(逆流している)状態を「逆流性食道炎」と言います。ひんぱんに逆流を繰り返すことで粘膜が炎症を起こして治りにくくなってしまいます。つまり「逆流性食道炎を改善する食生活を送ること」が上咽頭炎を自力で治すために大切なのです。
下記に挙げるのは特に胃酸が出やすい刺激物です。状態が安定するまでは避けるようにしましょう!
上咽頭炎を自力で治すために、避けた方が良い食べもの
・脂っこいもの(揚げ物、古い脂を使ったもの)
・アルコール
・カフェインが多いもの
・炭酸飲料
・酸っぱいもの
・甘いもの(白砂糖)
・香辛料 など
また、食事そのものや食後の習慣も大事です。胃酸が出すぎるのを抑え、消化しやすい状態にして上げることで逆流性食道炎が改善し、上咽頭炎の改善にもつながっていくのです。
上咽頭炎を自力で治すために気をつけたい食事の習慣
・1回の食事量を7~8割に減らす
・食後すぐに横にならない
・寝る直前に食事を避ける
・食後の入浴は控える
・決まった時間に3食をとる
「自分は逆流性食道炎は特にないけど?」でも…!
逆流性食道炎の自覚症状がないという方、「自分は関係ないな〜」と決めつけるのはちょっと待ってください!
実は、逆流性食道炎というのは「粘膜の炎症はあるけれど自覚症状がない場合」パターンもあります。ですから自分では関係ないと思っても食事・食事の習慣を見直すことはちゃんと意味があるのです。
「上咽頭炎を自力で治したい!」と思っているのならば、まずは食べているもの・食事の習慣を見直すことをオススメします。
ポイントは、完璧を目指さなくてもOKということ。完璧を目指すといずれリバウンドにつながります。まずは「これ、そういえば食べすぎてる、やりすぎてるよなぁ」というものを見つけてみてください。
こんな姿勢に要注意!
最近よく見かけるのが、前かがみ・猫背のまま食事をし、食後もそのまま過ごしている方です。
特に一人で食事を摂っているとき、あなたはどんな姿勢でいますか?一回ご自身をチェックしてみてください。スマホを見ながら猫背で早食い。そのあともスマホ、パソコン仕事を一日中。こんな場合は要注意です!
前かがみ、猫背の姿勢は胃を圧迫する姿勢です。特に、食事をした直後は胃に食べ物があって胃酸が分泌されている状態。そのときにずっと前かがみ・猫背でいるとお腹に力が入りやすくなり、胃酸の逆流を招きます。
他にも、こんな人はお腹に力が入りやすいので注意です!
・ストレスが溜まっている人
・緊張する場面が多い人
・きついベルトで締める服装を良くする人
・きつい下着(補正下着など)を日常的に着用する人
・便秘の人(腸から胃へ圧力がかかります)
対策としては、自然に胸を張る姿勢を意識すること。ずっと不自然に力を入れて胸を張る必要はありません。気がついたときに自然に胸を張る姿勢をとりましょう。
まとめ
今回書いた内容は「上咽頭炎を自力で治したい!」と思うのであれば必ず抑えておきたい点です。
こういったことは「持続可能であること」が大事です。
1日だけ完璧にやれてもあまり意味がないのです。持続できて初めて上咽頭炎の改善につながっていくからです。繰り返しになりますが、完璧を目指さなくてもOKです。(「完璧を目指したい!」という方はそうなれるようにサポートいたします!)患者さんの生活習慣に合わせて、持続可能なことは何かを一緒に探していきたいと思います。
上咽頭炎について詳しくはコチラ