鍼灸師として忘れてはいけないこと【腕を磨く前に安心・安全】

最近、現場での失敗例が「これでもか!」と描かれている本を読みました。

📚「臨床インシデント 覚えておきたい事故防止の知識」山下 仁 (監修)、犬養 ヒロ (イラスト)


鍼灸施術で大切なのは、腕を磨く前に患者さんの体に害を与えないこと。安心・安全であることです。

本を読んでいて思い出したのが、鍼灸師になって初めて勤務した鍼灸院での出来事。

当時の院は鍼の管理が徹底していて、施術の度にどんな種類の鍼を、何本使ったか、必ずメモする決まりでした。

施術が終わると、施術者ともう一人別のスタッフでメモを見ながら鍼の本数をダブルチェック。

細心の注意を払うのですが、万が一、鍼の本数が合わないと・・・真っ青です。

他のスタッフも呼んで手分けしてお身体、部屋の中をくまなく捜索し、必ず見つけていました。(まるで忍者みたいに!)

気が付かない間に床に落ちていたり、髪の毛に隠れていたり、服に引っかかっていたりするんです。

 

当時は「仰々しいな・・・」と思っていましたが、

今は、それくらいやって当たり前ですし、良い経験をさせていただいたなと感じます。

それに、「初めて勤めたところが自分の”最初の基準”になる」と分かったのは、時間が経ってからです。
 
 

一人でやっていると、自分のミスやヒヤリハットを共有する相手もいませんし、

自分で自分を律しながら毎日の施術をさせていただくしかないことを実感します。

悪い意味での”慣れ”を生じさせず、患者さんの安心・安全を第一に行いたいと思います。

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